
「当社、宇宙戦略基金に採択。4年間(※1)で総額18億円(※2)の研究開発を推進」
株式会社MJOLNIR SPACEWORKSは、このたび国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した宇宙戦略基金(第二期)の技術開発テーマ『高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等の開発』に当社が提案した「超軽量気蓄器のシステム設計技術の構築および製造プロセスの開発」が採択され、今後4年間(※1)で総額約18億円(※2)の研究開発を実施することとなりました。本プロジェクトでは、国際競争力のある高頻度打上げに貢献するために、超軽量気蓄器の開発を行ない、世界の宇宙輸送システムにおける持続的なサプライチェーンの構築を目指します。
背景
商業宇宙産業の成長や宇宙探査の進展、技術革新等に伴い、衛星コンステレーションの構築をはじめとして、国内外で衛星等を打上げる需要がますます増加する中で、世界的にロケットの打上げ機会が不足している状況にあります。近年の我が国の国内ロケットの年間打上げ機数は10機未満となっており、国内の衛星事業者の需要を満たすことができず、衛星事業者は打上げ機会を求めて海外での打上げを選ばざるを得ないため、経済的損失や技術開発の遅れなどが生じています。このため、国内衛星打上げ需要を満たす高頻度打上げが可能な宇宙輸送システムの構築が課題となっています。
研究開発の概要
気蓄器やタンクはロケットの大部分を占める重要部品です。本研究開発では、世界最高水準の超軽量気蓄器の量産化を実現するために、システム設計技術の構築および製造プロセスの開発を行ないます。これにより宇宙用気蓄器の大量供給を実現し、高頻度打上げに貢献いたします。
今後の展望
当社は、誰でも宇宙に行ける時代に向けて、世界中のロケットへ当社の気蓄器の提供を目指していきます。今後とも、宇宙産業の発展に貢献してまいります。
補足(※1)当初補助事業期間は、補助金交付決定日から、最初のステージゲート評価が終了する日の属する年度の末日まで
(※2)支援上限額;今後ステージゲート審査等により変動し得る数字
採択概要
・技術開発テーマ名:「高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等の開発」
・実施機関名(代表機関):株式会社MJOLNIR SPACEWORKS
・研究代表者名:岩城 裕樹
・技術開発課題の名称:超軽量気蓄器のシステム設計技術の構築および製造プロセスの開発
・技術開発課題の概要:(契約締結・交付決定後に公表)
関連情報:
https://fund.jaxa.jp/techlist/theme2_19/
株式会社MJOLNIR SPACEWORKSについて
株式会社MJOLNIR SPACEWORKS(ミヨルニア・スペースワークス、略称 MSW)は、2020年に北海道・札幌で設立されたスタートアップで、「ロケットを自動車のように大量生産する」を目指し、ハイブリッドロケットエンジンや無溶接タンクの開発・量産に取り組んでいます。プラスチック燃料と液体酸化剤を使う安全かつ低コストな設計で、2024年には40 kN級エンジンの地上燃焼試験に成功。NEDOの支援を受けるとともに、これまでに累計約8.5億円の資金調達を達成し、技術強化と海外展開を加速しています
社 名:株式会社MJOLNIR SPACEWORKS (ミヨルニア・スペースワークス・略称MSW)
本 社:北海道札幌市北区北十条西3-1-1 Noblesse SAPPORO 201号室
代 表 者 :代表取締役 米倉 一男
設 立:令和2年1月21日
事業内容:航空機、宇宙機器、飛翔体及び関連機器の設計、製造、売買に関する事業
U R L:https://mjolnir-sw.com/

